2011年9月29日木曜日

情報の経路。メッセージ。コミュニケーション。時系列

お盆過ぎて濃いものばかり読んだせいで、ぐだぐだになっていました。思想書とオカルトの平行読みは、体というよりもストレートに脳の何処かに悪いらしく、気色の悪い明晰夢を見る様になってきたので、入力を一旦終了します。
もう十分理性的な大人だし、若い頃かぶれたポストモダンの食い残しの補完とか、娯楽としてのオカルトや陰謀論って、なかなかどうして捨て難いんですけど食い合わせってありますよね。
反省して何か物語りをということで、長く中断していた八犬伝に手を付けているんですが、楽しいったらありゃしない。ぐいぐい入って来ます。

朝、打ち合わせの予定があり、直接客先に向かうべく氷見の自宅から富山市内に向かう最中、気まぐれで『富山』という紙を掲げているヒッチハイクの青年を拾いました。
色々とハナシを聞くんですが、妙に紋切り型で、その紋切り型っぷりが素っ頓狂でした。私、流石にスキンヘッドのヒゲなんで、何か無理をして馴染もうとしているんだろうと判断したんですが、それでもかなりぎこちないのでした。

・どこから出発したか
・いつ出発したか
・どんな経路を通って来たのか
・年齢
・出身地
・出身大学
・大学で何を研究していたか

ここまでは普通に聞きました。
ハナシの流れの中で、以下のことを喋ってくれたので把握しました。

・実家の家業
・正式にではないけれどイスラム教徒

彼との会話の中で、敢えて確認はしなかったものの、違和感は以下の点に集約されました。

・ヒッチで富山を通るのは、初めてではない可能性がある。

今年の春に学校を卒業し、色々と思うところあって、旅に出たとのこと。こちとらその手の人間はポツポツと見ているので、就職できたとかできなかったとかということについては、全くどうでもいいことなんですが、ヒッチ慣れしているのか、初ヒッチなのかは気になるところではあります。
ヒッチ慣れしているなら、トラッカーのアニキの移動の暇つぶし要員として淡々と機能すればいいわけです。微妙な場所に立っていたので、こちらが勝手に慣れてないのかなと思ってちょっと拾ったまでのことですが、そうでもないなら適切な場所を求めて移動することも、ヒッチハイクでは必要なことのひとつの筈。
彼が掲示していた行く先『富山』というのは富山市内どこでもというわけではなく、富山から新潟に抜ける幹線道路、国道8号線からは離れたくない様子。しかも、『富山』という紙を示しておきながら、彼が心に決めていた第一目標地点は滑川だった辺りで刻み方を心得ているというか、立っていた場所の微妙さは、彼の喋りのぎこちなさと相まって、単に彼のパーソナリティの一部なのではないかとまで思えてくる始末。
最終的には彼を、8号線のトラッカーを拾いやすい辺りで降ろしました。

さて、午後は急遽稲刈りとなっており、午後の予定をリスケジュールしながら急いで氷見に戻るわけです。
ところが、都合良く経路上の全く予定外のお客さんから、急だけどさらっと打ち合わせできないかしらとか言われ、これもタイミングかと、寄り道などして少し時間が厳しくなっていたところ、高岡から氷見に入る海老坂という場所で、またヒッチの青年が居り、今日はそんな日かということで、私、にわかに運命論者な気分になって拾ってしまいました。

こちらは、「本当は自転車で旅に出ようと思っていたけれど、頼みの自転車が故障して、直していると前半の日程が組めなかったので、今回はちょっと人に甘えようと思って……。」と、この手の旅には多少慣れている様子。とはいえ、氷見から奥能都方面にヒッチで抜けるというのは、実はちょっとイメージできませんでした。聞けば、ヒッチはほぼ手探り状態の様です。
この青年とハナシをしていて、敢えて言わない話題でもないので「今日はヒッチ拾うの2人目だよ」と言うと、当然興味を示すわけです。そこで少し詳しく朝の青年のハナシをすると、「えっ」とびっくりしてぎこちなくなりますが、こちとら「キター!」ってなもんです。
出身地、容貌、素っ頓狂な感じ。
この青年が2年前に自転車で旅をしていた時に、新潟の道の駅で一晩一緒に居た人の可能性が高いとのこと。
高いも何も三点一致すれば十分で、「うわ、まじか、しっかりしろよ……」という青年のつぶやきが、あらためてイロイロ物語るわけです。

と、ここまで書いていたものの、ここから更に展開して、ハナシのオチというか、総括めいた結論付けにもっていくつもりだったんですが、やめておくことにします。今日の主題は『情報の経路。メッセージ。コミュニケーション。時系列』です。推して知っていただければ……。無理ですよね。補足します。

今朝の気まぐれの遠因に、朝確認したTwitterのタイムラインで見かけた誰かの呟きで「なんだかカーゴ・カルトだなぁ」と思ったこと、「カーゴ・カルト」と「まれびと」が今朝のタイミングで私の中ではビビットだったこと、午前のお客さんとの打ち合わせは実は昨日だったのに、私が一日勘違いしていたこと。
稲刈りは、やんわり木曜ぐらいということだったものが、急に今日の午後になり、午後の予定をリスケジュールしていたこと。今日一日の動きの中で、人を介しているせいで意味不明になっている件が、複数すっきりしていないことなど、私という視点と思惑。誰かの視点と思惑といったことで、非常に印象深い一日だったという、つまらない報告でした。
すいません。すいません。