2014年1月3日金曜日

どこにどんな風に定着させるか考えている。余剰分を書き留めておく。

君に新しい肩書きを考えろとを指示してくれた人は、それをさらっと理解して支持してくれただろうか。では、意味が解らないという反応に対して、どんな対処法を教えてくれた?ちゃんとケツを持ってくれる人なの?
名刺交換する様になって何年か経つけれど、そういう疑問を無視しておくのをそろそろやめにしたい。

新商品と一対一で対応する新しい名前なら問題ない。
それと限りなく近い形で記号表現と記号内容の一致が簡単に見てとれる造語にも、そんなに問題はない。
だが、新しい名詞を作ろうとする試みには、それなりのエネルギーが必要だ。
誰もが知っている単語の中に組み込まれる方が、新しい単語を知ってもらうよりも格段に有効だということを、地味で心はときめかないかもしれないが、考えてみて欲しい。
知ってもらうということは、認知の段階からスタートで、これを軽く考えていると見られるケースは結構多い。
世の中には伝言ゲームというのがあって、日常にそれに似た現象もあることは既にご存知の通りだろう。うろ覚えの芸能人の名前を連呼するといった類いの笑い話もそうだ。
関心を持ってもらうだけでいつまでも足踏みしてしまって、新しい名詞はそれ自体が定着せず、結局は定番化できないというケースは世の中に蔓延している。
関心の薄い層にもそれなりに間違いの無い形で、中立よりも肯定寄りで記憶してもらうことが、キャズムとやらを越える長い道のりの中にあると考えれば励みにならないだろうか。

新しい分野を開拓する気概で新しい肩書きを考えて名乗る場合は、気概は気概で置いておいて、なるべく記号表現と記号内容が単純に一致する様に考えるべきだ。選択した語彙の意図しなかったところから、修行の深さや守備範囲まで見透かせてしまう場合がある。間違っても、語感だけで決めてはいけない。
遠回しにでも「意味の分かんない造語ですね」といった否定のされ方をした時の反応までセットで判断材料にされることを自覚していたり、肯定的に把握して有効活用している人間が少ない辺りに、そういうことを好む業界のタコツボ構造も見え隠れしている。それは、近年ソーシャルネットワークがそこはなとなく可視化してくれていて、別の岸辺から見ているだけの身としては、とてもくすぐったい。

0 件のコメント:

コメントを投稿