2015年10月3日土曜日

思えばこういうイージーなネタでエントリー起こせるとか、便利なことこの上ないじゃないか。

むかしむかしあるところに、小さなテントで羊と暮らしている一人の少年が居た。
ある三日月の夜、少年はこんな夢を見た。
この世の何処かにある塔のてっぺんに、世界のあらゆる方位を支配する天秤とサイコロが置かれていて、誰かが、おもりを置いて天秤の均衡を変えたり、新たに賽の目を変えたら、世界の様子がまるで変わってしまうのだ。
少年は目を覚まして、テントから出て夜明けの空を見る。
少年は考えた。テントの外に広がり、果てがないと思っていた草原の彼方に、ひょっとしたら本当にそんな塔が建っていて、世界を変えてしまう誰かが足を踏み入れるかもしれないと。
羊たちを追いながら、少年は幾日か、その塔のこと、天秤やサイコロのことを考え続けた。