2015年10月19日月曜日

庭の秘密

むかしむかしあるところに、月に照らされた噴水の美しい庭がありました。
この庭は、月夜があまりに美しいので、王様が魔法使いに命じて、そこだけずっと月夜のままになっています。
ある日のこと、一人の宇宙人が懐中電灯を携えて、この場所に調査に来ました。宇宙人には魔法のことがよくわからないので、無理もありません。
どんな秘密があるのだろうと、宇宙人は鍵を探しますが、四方八方どこを探しても魔法の秘密にはたどり着きませんでした。
散々探し回って見つけた怪しいものといえば、一本の矢とサイコロ。
宇宙人はとりあえず矢を抜いてみましたがなんにも起きません。宇宙人にはわからないことですが、この庭に魔法をかけたとき、魔法使いはその矢を使って夜と月光を縫いとめたのです。
そして、今の宇宙人の様に、矢を抜く人があっても、縫いとめた力が消えてしまわない様に、魔法の源をどこかの何かを縫いとめているものに、サイコロを振って移動させたのでした。その時出た目は「五」。
魔法使い本人にも、どこに行ったかはわかりませんが、魔法を続けさせる力は、この矢から五つ離れた、何かを繋ぎ止めているものに宿っていて、それがなくならない限りは、この庭の夜も縫い止められたままです。

今はどうなってるかって?魔法が消えたという話しは聞きませんから、ちゃんと探せば世界のどこかに庭は残っているはずです。