2015年10月14日水曜日

魚とピラミッド

むかしむかしあるところに、一匹の魚がいました。
ある夜のこと、その魚は、宇宙との交信係りとして、寝ずの番をしていました。
魚たちはこの百年、大宇宙連合と交信する地球の代表の生き物として多くの功績を残しています。これは特に不思議なことでもなんでもなく、人類が誕生する以前から、魚たちは長い間地球で生きていましたし、その間に爬虫類や両生類とともに、広い宇宙に住む他の知性と交信する様になり、それが今も続いているだけのことです。
魚がどうして?と思うかもしれませんが、この広い宇宙において、知性というのは、人がわかったつもりになっている以上に広く深く、境界のわからないものなのです。
いつもは特になんでもない宇宙との交信で終わるのですが、その夜は、宇宙人から緊急の報告がきてのんびりしていられなくなりました。地球に大きな流れ星が激突しそうになっていて、たいへん危険なことになっているというのです。
これは一大事。魚は大急ぎで他の魚たちに地球の危機を知らせました。
時間は刻一刻と迫っていますが、魚たちは力を合わせ、慌てることなく流れ星の様子をよく観察し、ピラミッドから特殊な磁力を発射して、どうにかギリギリのところで、流れ星の軌道を逸らすことに成功しました。
ビラミッドはそもそも、地上に大きな影響を及ぼせない生き物たちが、大宇宙連合にお願いして、いろいろ工夫して建てた地上の建造物で、人間が思いもよらない、いろいろな働きをするのでした。
そんなわけで、魚たちのおかげで、地球はまたひとつのピンチを切り抜けることができました。
でもこれは、いつもの三日月の夜、皆さんが眠っている間に起きたお話し。ご存じないのは、やむをえないことですね。